2018年の韓国映画界振り返り

記者が2018年の韓国映画界について語る下記動画が面白かったので簡単にまとめ。

 

 

2018年韓国映画界の特色

・大規模の映画にばかり投資が集まった

「神と共に」(신과함께)シリーズのヒットが影響。第2の「神と共に」を目指し、小規模映画にお金が行かず、大規模企画にばかり投資者が群がった。しかし、その結果出来た映画「人狼」(인랑)、「物の怪」(물괴)、「猖獗」(창궐)はすべて失敗に終わった。

※「人狼」は日本でもNetflixで配信中

「神と共に」ヒットの記事(作品紹介もあり)↓

ハ・ジョンウ&チュ・ジフン出演「神と共に2」勢い止まらず…観客1千万人突破目前に - MOVIE - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

 

・注目作「完璧な他人」

上半期は韓国でも「ボヘミアンラプソディ」が大ヒット。それと同時期に奮闘した韓国映画が「完璧な他人」(완벽한 타인)。記者からも「こんな映画にも投資しなきゃと思わせる作品」と賞賛された。

作品紹介あり↓

ユ・ヘジン&チョ・ジヌン&イ・ソジン主演「完璧な他人」2種類のメインポスター公開…10月31日公開決定 - MOVIE - 韓流・韓国芸能ニュースはKstyle

 

俳優のギャランティ

俳優のギャランティーはA級・B級で分かれていたが、そこにスペシャルA級ができた。スペシャルA級の俳優が受け取るギャラは業界の雰囲気的に10億ウォンがMAX。さらに、そこにラーニングギャランティーが発生。ラーニングギャランティーというのは、興収が良ければその成績に応じて追加のギャラが発生するという契約。今年はハ・ジョンウが一番稼いだのでは?と記者たちの間では予測されているが、「神と共に」のヒット&そのラーニングギャランティーも大きな要因となっている。

 

ちなみにスペシャルA級は動画ではピー処理されてるけど、個人的な推測ではソン・ガンホとかファン・ジョンミンとかかと…

 

俳優評価

・今年のベストはチュ・ジフン

「神と共に」にも出演し、出演作が次々ヒット。女性人気もすごいが、前科(麻薬事件)のためCM契約が1本もないのが残念なところ。ちなみに主演を務めるNetflixオリジナルドラマ「キングダム」が今年控えている。

 

・評価が分かれたマ・ドンソク

同じような役ばかりという指摘をたくさん受けた。「犯罪都市」で製作投資に目覚めた様子だが、記者いわく今は俳優キャリアに集中する時期。

 

・今年のワーストはカン・ドンウォン

まだ「オオカミの誘惑」のイケメンキャラから抜け出せてない、演技派への転身が必要との指摘。興収面でいえば「人狼」「ゴールデンスランバー」ともに上手く行かなかった。

それでも、代表作ができると失敗が怖くてなかなか次の作品に踏み出せない俳優(ここでウォンビンの名前があがる)もいるなかで、怖がらずに次々と挑戦する精神は賞賛に値するとの評価。

 

問題点

多様性が足りない。大規模作品への一点集中はやめるべき。

 

動画では触れられなかったけど、カンヌでめちゃくちゃ評判が良かったイ・チャンドン監督の「バーニング」も忘れてはならないかと。こちらは2月1日に日本公開。あと個人的には大ヒットホラー「コンジアム」とパク・ボヨン&キム・ヨングァン主演「君の結婚式」が今年日本公開されるので楽しみ。